今の若い人たちは、ゆっくり物事を考えるのをうとましがるように思います。「なぜ」という疑問を持たず、考える習慣が少ないようです。ニュース検定では、石油エネルギーの問題など、現代社会が抱える重要なトピックスを取り上げ、受検者がそのことについて考えるきっかけになることを狙っています。
就職にしろ、結婚にしろ、人生に正解はありません。大人は皆、正解がないことを知っています。正解がないから考えるのですが、今は「正解がないなら考えない」となっているようです。
私は将来、ニュース検定でも、「正解のない問題」を出題したらいいんじゃないかなと思っています。必死に考えて、自分のなかから答えを絞り出す。答え合わせはできませんが、社会のあり方を考え、自分ならどうするかを問うきっかけになるのではないでしょうか。
最近の社会では、秩序をとても重んじます。せっせと法律や規制を作りますが、それに従うのは社会全体のコストが増えることにほかなりません。社会のコストが増える、ということは、相互信頼がないということでもあります。 たとえば最近の医療の現場では、患者と医者の相互信頼が崩れかけているケースが増えている気がします。こういう世の中をどう変えたらいいか。それこそ正解などない問いなのです。
若い人にはニュース検定のような学習をきっかけにして、考えるベースとして常識を身につけ、社会の動きに常に「なぜだろう」という疑問と「ほんとうだろうか」という気持ちを持ち続けて欲しいと思います。世の中の表層に惑わされず、ゆっくりとおおらかに物事を考えてください。
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