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授業と社会がつながっていることの気づきを促す
品川女子学院校長
漆 紫穂子氏
 

 本校は、28歳で、社会に貢献している女性を育てることをめざす「28プロジェクト」に取り組んでいます。そのため、学校生活の様々な場面で、「今の自分」と「未来の自分」「学校での学び」と「社会で起きていること」とが生徒の中でつながるような機会を設けています。

 社会科の授業を例に取りますと、「新聞記事発表」では、生徒全員がニュースを選び、解説して意見を発表しています。政策などの記事の場合は、反対だったらその理由と対案も説明した上で、議論します。

 歴史の授業では、例えば「ベルリンの壁崩壊」といった歴史的事象の過去記事を教材として使うことがあります。新聞記事として読むことで、「歴史は毎日の出来事の積み重ねで、過去と現在はつながっている」ということに気づきます。そして、「未来の人にとって新聞は歴史を調べる資料にもなるんですね」と、現在と未来のつながりにも気づいていきます。

 金融経済教育の教材としても新聞を活用しています。中3の公民では、株式学習を行っていますが、生徒は社会情勢を新聞で学び、投資先を選定します。これは、一つ一つの社会事象がお互いに関連し合う「経済のつながり」を身近に感じる機会になっています。

 こうした授業での新聞活用以外に、ニュース検定の受験を奨励しています。これは、検定という目の前の目標に向かって学ぶことが、社会情勢に目を向けるきっかけになると考えるからです。本校では中等部と高等部の生徒が受検していますが、女性記者を招いて、新聞の読み方を書き手側から学ぶ特別授業も行っています。

 今、世界で起きていることが、自分と無関係なことでなく、必ずどこかで関連しているということを知ると、生徒は、「では、今、自分たちに何ができるだろう」と考え始めます。

 授業で、内戦地域では教育を十分に受けられないことで戦いが繰り返されることを知った生徒が、株式学習で研究した企業に働きかけて製作したグッズで資金を集めるプロジェクトを立ち上げ、カンボジアに学校を創立したこともありました。

 学校で学ぶ教科と世の中が、また現在と将来の自分がどのようにつながるのかに気づくことで「やる気のスイッチ」が入り、社会に一歩踏み出す行動につながるのです。

 そういった視点から、あらたに本校が取り組んでいるのが、「ソーシャルビジネス」の学習です。社会問題を発見し、それを解決するビジネスを創出する「社会的起業」の概念が、本校の目指すものに合致しているからです。寄付モデルでない持続可能なビジネスモデルを創るためには、志を伝え、人を巻き込み、必要な資金を集める"ファンドレイジング"力も欠かせません。新聞から得られる知識はこうした力をつけていくベースになるとも思っています。

【プロフィール】
品川女子学院校長
都立日比谷高校、中央大学文学部卒業、早稲田大学国語国文学専攻科修了。
都内私立中高一貫校の国語教師を経て、品川女子学院へ。2006年から現職。
「28プロジェクト〜28歳になったときに社会で活躍する女性の育成」を教育の柱に、社会と生徒を直接結ぶ教育により、従来の役割を超えた学校作りを実践している。
趣味はトライアスロン。2012年国際トライアスロン連合世界選手権スペイン大会年齢別日本代表
著書 『女の子が幸せになる子育て』(かんき出版)、『女の子が幸せになる授業』(小学館)。品川女子学院のウェブサイトで「校長日記」をほぼ毎日更新 http://diary.shinagawajoshigakuin.jp/fromPrincipal/

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