第7回ニュース検定直前必勝講座を開催しました【大阪】

2020年8月2日(日)

 第50回ニュース時事能力検定試験の「直前合格必勝講座」が8月2日、コロナウイルス感染拡大のために受講生は十分な距離をとって着席し、zoomを使っての見学者も見守る中で、大阪市北区梅田の毎日新聞大阪本社ビルの毎日文化センターで開かれました。

 冒頭、講師の中島章雄・毎日文化センター前社長から「ニュース検定に合格するためこの講座で一緒に勉強し、ぜひとも合格して下さい。政治、経済、暮らし、社会・環境、国際の5分野から45問出題され、50分間で45問に回答し、7割程度正答する必要があります。ヤマをかけても合格しません。これから1日2時間、50時間を目標に、まずは問題集を順番に解いてください。そのうえで答えを確認しわからない点、疑問点などがあればテキストに戻って確認する作業を繰り返してください」など受検までの学習方法の説明がありました。

 そのあと、ニュース検定の出題の背景にある日々の新聞の読み方を7月末から講座当日までの毎日新聞紙面から主要記事を通して具体的に解説。7月31日付朝刊2面の小倉孝保論説委員の「金言」は、米連邦裁判所の最高齢の女性判事の体調・去就が国際的関心事になっている話題を通したコラムで、米大統領選を鋭い角度から見つめる「記者の目」であることを指摘。同朝刊4面に掲載された少年法の適用年齢を現在の20歳未満から18歳未満に引き下げるかどうかを協議する自民、公明両党の実務者会議の記事では、高校生の受講者がいることも意識して未成年の消費者保護の問題も関連すると解説。また法相の諮問機関の法制審議会よりも自民、公明両党の会議が大きく掲載されるのは、議会制民主主義の日本では与党の決定が政府の機関の決定よりも事実上力を持っている現実を説明しながら政治の裏側を解説しました。8月1日朝刊9面、「もう菅政権になっている」が見出しのコラム「時の在りか」では、筆者の伊藤智永専門記者は中島講師の政治部時代の後輩であり「優秀な政治記者だ」と紹介しつつ、「その彼(伊藤記者)が政府高官の言葉として『(すでに安倍晋三政権ではなく)もう菅(義偉官房長官の)政権になってるよ』と書き、安倍政権については、記事の中盤と最後の締めに2回にわたって同じ『末期である』と書いています。当然、記事に書けないことも取材をしている彼のこと、現在と今後の政局を考える大きな道標になると思います」と解説しました。

 講座では、N検事務局作成のミニテストや毎日新聞朝刊に毎月末掲載される「ニュース検定に挑戦」などを例題として取り上げ、具体的に解き方を説明。

 講座の最後には受講生一人一人にN検事務局が作成した「夏休み課題用時事問題プリント」が配布され、メールで回答を中島講師に送り、正解と解説、質問をやり取りする方法が説明されました。課題プリントは、最新ニュース編(新型コロナウイルス関連。5問)と、5分野編(政治/経済/暮らし/社会・環境/国際。各分野10問)で構成。「最新ニュース編」では、最近の新型コロナウイルス関連のニュースや話題を、時事問題形式で出題。「5分野編」の問題は、2019年度に実施したニュース検定の問題と、2020年度版のニュース検定公式教材から、レベル別・分野別の良問で作成された問題で、8月21日までにほぼ全員の受講生から回答があり、中島講師から丁寧な解説が送られました。

 受講生からは「青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場が稼働すればプルトニウムは減るのでは」などの質問メールがあり、実際に再処理工場を視察した経験のある中島講師からは、当局側のわかりやすい資料をもとにして丁寧な説明を返信したところ「とても詳しく解説して頂きありがとうございます。おかげで原子力発電の基本的な仕組みが理解出来ました。原発を稼働することで生成されたプルトニウムは再処理をして核燃料として再利用できるが、発電と再処理を繰り返すたびにプルトニウムの量が増えてしまう。それが問題なのですね」などと返事がありました。

 第51回N検<2020年11月22日(日)実施>のための第8回直前合格必勝講座は、10月11日(日)に毎日文化センターで開かれます。問い合わせは同文化センター(06・6346・8700)まで。