社会人・一般

忙しい時間をぬって1カ月間じっくり勉強 
公式テキストでニュースの背景までよくわかりました

 今年(2019年)のお正月に思い立って受検を決めたんです。同僚のアナウンサーがニュース検定を受検しているという話を以前から聞いていて「私も是非!」と思ってはいたんです。報道に携わる仕事柄、ニュースや時事問題には日々関わっているので。ただ、仕事も忙しくなかなか時間が取れなくて。

 今回は平成最後の年に受けてみようと決心し、申し込み締め切りのギリギリでしたが「2級」にエントリーしました。滑り込みっていうタイミングでしたね。

 なので、試験まで1カ月ほど。公式テキストと問題集を買って、準備を始めたんです。仕事の合間をぬって、毎日1~2時間勉強する時間を確保しました。

 まずテキストをじっくり読みました。各分野が分かりやすく書かれていて、読むだけでもとても勉強になったんです。聞いたことはあるけれどはっきり説明するのが難しい出来事や、その背景を知ることが出来たのも収穫です。

 その後に問題集を手に取り、解いていきました。結局時間不足で最後まで出来なかったのが残念だったですね。「あと1週間あれば、全部できたのに」って。

合格できて本当に嬉しい 次は1級に挑戦したいです

 検定試験は東京の会場で受けました。小学生から高齢者まで、幅広い層が受けに来ていたのが印象的でしたね。「こんなにニュースや時事問題に関心がある人がいるんだ」って嬉しくなりました。で、問題を開くと「結構難しい!」。最初の感想でした。もちろんすぐに分かるものもありましたが、正解を迷う問題も結構あって。45問で50分ですよね。ぎりぎりまで鉛筆を動かしていましたよ。

 ニュース検定は「政治」「経済」「暮らし」「社会・環境」「国際」と5分野あります。生活に関わる「暮らし」の問題は、身近なテーマなので結構得意です。でも、政治や経済は忘れていることもあったりして苦戦しました。

 6割ほどは出来たっていう自信はあったんですが、合格が分かったときは本当に嬉しかったです。落ちていたら、受検したことも周囲に内緒にしておこうと思っていたので(笑)。

 とても勉強になったので、できれば令和元年である年内に今度は1級に挑戦したいですね。準備ができれば、ですけれど。

ニュースの“その先”を考えることが大切

 私も日々お伝えしているニュースは、短いものだと1分ほどで、記者の方が取材した何があったのかを分かりやすくまとめてくださっています。ただ私自身が記者を務めていた頃に感じていたのは、取材した全てを原稿に詰め込むことは不可能に近く、また、現場での肌感を伝えることが難しい…というものでした。もちろん、ニュースに感情を込めることは、報道機関としてはできません。でも、例えば事件取材において、犯罪はもちろん悪いことで償うべき罪なのですが、その罪にはどうしようもない理由があった…その根元を社会全体で変えていかないと本当の解決には至らないなと思うこともありました。また同じような事件が起こさないためには、ニュースのその先を考えることが大切です。

 だからこそ、ニュースを受け取る人もそのニュースのことについて考え、自分にどのような影響があるのか、また自分にはどのようなことが出来るのかを考えることが大切なのだと思います。ニュースを学ぶことで、考えるための材料が蓄えられるのではないかと思います。

勉強の過程は無駄にならない

 ニュース検定、とても良いです。仕事にも役立つのはもちろん、さまざまな知識も身に付けられて豊かになった気がします。もちろん合格できるのが最高の結果ではありますが、たとえ不合格でも、準備のために勉強したことは決して無駄にはなりません。皆さんにも大いにお薦めします。



小菅 晴香(こすげ はるか)
神奈川県出身
慶応義塾大学経済学部卒
北海道文化放送アナウンサーを経て、フリーに。
2016年4月より 日本テレビ「Oha!4 NEWS LIVE」のニュース担当キャスターとして活躍中。
ニュース時事能力検定2級のほか、漢字検定2級、英語検定2級も取得。

 複数の病や障害を抱えながら「履歴書に書ける資格取得」「自らのスキルアップ」を目標に、ニュース時事能力検定に挑戦した神奈川県横須賀市に住む中川絢子さん(38)。6月実施の第45回検定に出願し、見事3級に合格した。動機のひとつが「母が頑張る姿を娘に見せたかった」。合格を手にした今、仕事復帰を目指して、笑顔で前を向いている。

 中川さんは、高校3年の時に難病指定されている膠原病を発症。さらに5年前には、両足にも病を抱え、今は車いすで移動する。物事に集中しすぎる傾向もあり、現在、県内の就労移行支援施設で就職に向けたトレーニングを積んでいる。一方で、2人の娘の母として家事もこなす日々だ。

 就職を目指す際に何らかの資格を持っていたい。そう考えていた中川さんが、高校生の長女と書店を歩いていて見つけたのがニュース検定のテキストだった。「高校時代に公民の授業が好きだったことがよみがえってきて。迷わず手に取りました」。

 長女にも受検を勧めたが「まずは私が合格する姿を見せよう」と奮起。6月検定の締め切りが迫っていたが、1カ月間テキストに真剣に向き合って合格すると決め、3級と準2級の受検を即座に申し込んだ。

 自宅から施設に通う、朝夕の通所時間を勉強に充てた。「自宅では子供の世話や家事もあり、なかなか勉強が出来ないので、電車の中で集中するようにしました」。施設のスタッフも応援してくれた。あるスタッフは「履歴書に書くことができるというのも大切だが、ハンディを負いつつもチャレンジする姿が何より素晴らしい。目標に挑戦する過程は、今後の人生を歩む上で必ず力になりますから」と話す。

 そんな思いにも応えようと、中川さんは6月、3級と準2級に挑んだ。準2級は惜しくも合格に届かなかったが、3級は晴れて合格。国際分野は満点だった。合格を手にして「自分に自信が持てた」と中川さんはいう。「次はしっかり準備をして準2級にチャレンジします」。

 子どもが就活に役立つと大学で勧められたので、最初は後押しのつもりで私も一緒に受け始めました。それがだんだん自分の受検自体が目的になり、昨年はついに1級に合格しました。妻からは「パパすごい。尊敬する」と言われ、久しぶりに達成感を味わえました。ニュース検定を受けたことで、自分が興味を持たなかったような記事にも目が向くようになり、もともと好きだった新聞が、さらに楽しく読めるようになりました。